ブルースクリーンになったら。。。。（１） - お馬鹿牛

2017/05/15 (Mon) 17:16:42

何から書き始めたらいいのか、自分でもよくわかってませんが、とりあえず管理人さんから誘われたので。。。。

という訳で、
「ブルースクリーンになったら。。。。とりあえずダンプ ファイル、開いてみませんか？」
というお題でつらつらと書いていこうと思います。

インターネットの普及のおかげなのかは存じませんが、昨今至る所に PC トラブルに関する掲示板がありますよね。
で、そーいった掲示板に投稿されている「ブルースクリーン現象」の回答 (←牛はこの単語が嫌い) としては、ほぼ例外なく「メモリの故障」とか「HDD の寿命」とかハードウェアの問題として片付けられていますが、牛から見ると「詐欺ぢゃん。。。」と思ってしまう訳です。
なのでここでは「ハードウェア以外の問題である可能性」について、ネチネチとその理由についてツッコミを入れてこうと思います。

ではなんで牛がそー考えるかというと。。。。
ブルースクリーンの発生原因は、「ハードウェア的な要因」よりも、「ソフトウェア的な要因」の方が圧倒的に多いのです。
（もちろんハードウェア的な要因でもブルースクリーンは発生しますが、発生頻度的には圧倒的にソフトウェア的な問題の方が多いです。）
以下のサイトは、ブルースクリーン発生の原因を示す "Bug Check Code" の一覧ですが、そのコードのほとんどは、「ソフトウェア的な要因」に起因するものなんです。

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Bug Check Code Reference
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/hardware/hh994433(v=vs.85).aspx
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「牛、馬鹿ぢゃね？ だって俺、HDD 交換したら、ブルースクリーンが治ったぜ？」。。。とおっしゃる方もいるでしょう。
はい、牛は「お馬鹿」です。
でもね、「HDD を交換したらブルースクリーンが治った」のと、「ブルースクリーンの原因が HDD の不具合」とは全然別次元のお話なのです。
つまり、たとえ HDD を交換してブルースクリーン現象が改善されたとしても、それが HDD の故障により引き起こされていたのかどうかは、まったく別問題。。。ということです。
なぜか？
HDD を交換したら、大抵の場合 OS をインストールし直しますよね？
それがブルースクリーン現象の改善に直結するのです。
昔と違い、現在マイクロソフトから提供されている NT カーネル (ntoskrnl.exe) や各種ドライバはかなり安定しているので、それらが原因でブルースクリーンになることはほとんどありません。
「ソフトウェア的な要因」でのブルースクリーン発生原因のほとんどは、3rd ベンダー製ソフトウェアに起因して起こります。
つまり OS をインストールし直すと、ブルースクリーンの原因となっていた問題となる 3rd ベンダー製ドライバが取り除かれるので、一時的にブルースクリーンが解消するのです。
ですが OS の再インストールに伴い、以前に使用していたアプリやドライバの再セットアップを行う過程で、問題の 3rd ベンダー製ドライバが再びインストールされてしまう可能性もあります。
そうなると「また壊れたの？もしかしてマザボ？。。。」ということで、どんどんムダ金使って、無意味に PC パーツを購入していくことになります。
(これって「詐欺」でしょ？)
もしブルースクリーン現象で HDD や SSD を交換された方がいましたら、取り外した Storage Device を Secondary Bus とかに接続して、ホントに壊れてるのか確認してみては？
(壊れていなかったら、それはそれでショックかもしれませんが。。。)
という訳で、ブルースクリーンが発生したからといって、ハードウェアの問題とは限らないのです。
ブルースクリーンがなぜ発生するのか、その仕組みをちゃんと理解していない人たちは、「ブルースクリーンの発生」=「ハードウェアトラブル」と、なんの根拠もなく結論付けますが、そんなのは大抵嘘っぱちです。
(嘘っぱちだから、ほとんどのケースでハードウェア トラブルである根拠を示せない。)
なのでブルースクリーンが発生したら、まずはその発生原因を究明されることを、牛は強くお勧めするわけです。

で、ブルースクリーンの発生原因をどーやって調べるかというと。。。。
ブルースクリーンが発生すると、大抵の場合ダンプ ファイルというバイナリ ファイルが生成され、ブルースクリーンが発生した瞬間のメモリ情報が保存されます。
このブルースクリーン発生時に生成されたダンプ ファイルを解析することで、問題原因を特定できる可能性があるのです。
ダンプ解析は "WinDBG" というツールを使って行います。
"WinDBG" ツールを使って採取した解析ログを読み解くには専門的な知識が必要となりますが、"WinDBG" ツールを使ってログを採取するだけなら、誰にでもできます。
(マイクロソフト社は "WinDBG" という解析ツールを無償で提供しています。 マイクロソフト社製品の中で最も優れたソフトウェアは "WinDBG" であると牛は思っています。)
"WinDBG" ツールを使用したログの採取は、一般の方にはちょっと面倒かもしれませんが「根性」さえあれば出来ます。
さらに採取したログの解読は、「汗」と「涙」を追加すれば、多分できるようになります。
つまり「汗と涙と根性」があれば、誰でも (少なくとも、私と同じレベルまでの) ダンプ解析ができるようになります。

。。。。今日はこれでおしまい。
次回はダンプ ファイルの開き方と、一般的なコマンドを使ったログの採取方法の説明をします。。。。多分。